「Pet Shop Boys/Very」
03 Liberation
07 The Theatre
12 Go West
1993年 5th PV、①、⑫、②、③、⑥
●大ヒットしたポップ・ダンス・アルバム
4th「Behaviour」から方向性を大きく変え、ポップ・ダンス・アルバムとして作成されたのが、本作「Very」でした(この間に「Discography: The Complete Singles Collection」もリリース)。
PSBサウンドを堪能できる1作で、本作をPSBの最高傑作としてとりあげる人も多く、内容的にも商業的にも成功したアルバム。
クールでシニカルがトレードマークだったPSBが、明るく楽しげどころかコミカルになってしまった時期ですが、相変わらずシニカルというか暗く悲しい歌詞が多い気がします。
サウンドの傾向は変われどバンドの本質は変わらず。
●シングル&PV
①、⑫、②、③、⑥の順でシングルカット(いずれもPVあり)。
⑫は有名なヴィレッジ・ピープルのカバー。日本では知名度の高いビレッジ・ピープルですが、オリジナルはさほどヒットせずでしたが、PSBのカバーはヨーロッパで大ヒット。
PVはかなりシニカルな作りで、この頃の東西冷戦やアメリカの西部開拓への皮肉が描かれます。
個人的にはPSBにしては珍しいストレートなラブソングの③がお気に入り。浮遊感というか流れに任せて漂うような感じが良いです。
●リアルタイムではない本作
このアルバムがリリースされた頃は、長年聞き続けてきた洋楽から一番離れていた頃で、本作はかなり後に聞いた1枚でした。
シングルカットされたヒット曲は聞いており、⑫は妙に印象に残っておりました。
残念ながらこの頃はMTV番組が打ち切られており、リアルタイムでPVを見た記憶なし。後に動画サイトで見るまで、各曲のPVを知らずでした。
●様々な仕様があるアルバム
リリース時に発売された物の中には特殊パッケージの物もありました。たぶん初回限定盤だと思うのですが、緩衝剤のプチプチを模した物は当時よく見た記憶があります。
この特殊パッケージも、オレンジだけでなく黄色や2色の物もあるようです。
リマスター盤を含めかなりの再発盤が出ており↑の特殊パッケージを模した物や、オレンジ一色のシンプルなものまで数多くリリースされており、ファン泣かせの1枚。