「岡村賢二/島津戦記」
・出版社 リイド社・全2巻
・出版年 2014年
・入手度 容易
・ジャンル 歴史
・おすすめ度 ★★☆ 戦国武将列伝。
名門・島津氏は、戦国時代に入ると衰退の一途を辿っていた。知勇兼備である戦国最強の名将・島津四兄弟(義久、義弘、歳久、家久)の機略と勇猛を併せ持つ独自の戦法を駆使し、島津家の旧領地である三州(薩摩・大隅・日向)を平定。そして、九州の覇者となろうとしていたが・・・
義弘を中心に島津四兄弟の結束が描かれた作品で、島津家の成り立ちから、父・島津貴久の時代~四兄弟の時代~関ヶ原の退き口までが描かれた読み応えのある作品。
島津四兄弟・義久、義弘、歳久、家久 結束力のある四兄弟が三州制覇~九州制覇を目指し戦い続けます。
ときおりこの日新斉のいろは歌が出てきて作品の中でいいアクセントになっております。
主要な戦いは全て描かれており九州制覇途上の大友宗麟、龍造寺隆信との闘いが描かれます。後半は秀吉との闘いとなり、戸次川の戦いでは仙石秀久率いる四国勢を撃破。
その後豊臣秀吉の九州征伐に対して必死に対抗する島津四兄弟の姿が描かれます。
最後は関ヶ原の戦いの島津の退き口の義久が描かれ、大将を逃がすために犠牲をいとわない、捨てがまりが描かれます。
絵もお話も良く手堅くまとまった作品なので、島津について知りたいという人におススメです。