「石垣ゆうき/MMRマガジンミステリー調査班」
・出版社 講談社・全13巻(新書版) コンビニコミック
・出版年 1991年~1999年
・掲載誌 週刊少年マガジン
・入手度 普通
・ジャンル オカルト/ミステリー
・おすすめ度 ★★+@ 読み手次第。
今どこかで何かが起こっている!れは1枚の手紙から始まった。謎に包まれた超常現象、ミステリーサークルが、とうとう日本にも出現!UFOのしわざかそれとも自然現象なのか?神秘の究明のため、我らが少年マガジンが特別プロジェクトを組んだ!そう、MMRマガジンミステリー調査班だ!
マガジンミステリー調査班。通称MMR
ノストラダムスの大予言
今や死語に近い扱いですが、この当時はまことしやかに取り上げられておりました。
本作ではかなり取り上げられており有名なこの予言は何度もとりあげられます。
UFO関連も多く描かれます。
その他にも様々な事柄が取上げれております。
MMRといえば驚きの表現で初期は1コマで描かれておりましたが・・・
後半になると何コマどころか何ページ使っているんだよ!とツッコみたくなるくらい長くなります。
まるでパチンコのスーパーリーチのようで、大ゴマで進行していきます。
この作品こじつけも多く、青函トンネルの工事で龍脈が傷つけられて、北海道南西沖地震が起きたなんてのはダメだろうと思うのですが・・・
「な、なんだってー」の大袈裟な驚きの表現は今見ると微笑ましい限り。水戸黄門の印籠をかざすのと同じで金太郎飴的というか大いなるワンパターンな展開は今読むと面白いかも。
またなんでもかんでもこじつけまとめてしまう強引さは今の漫画にはない無茶ぶりでした。
この頃の世紀末思想ってなんだったんだろうなあで、今から想像がつかないぐらいこの手のオカルト・ミステリー作品が氾濫しておりました。
「五島勉/大予言」でノストラダムスの大予言が取り上げられており、このブームに便乗する形で漫画として誕生したのが本作だと思うばかり。
自分のように当時読んでいてある程度耐性がある人にはギャグ漫画のようにも思えますが、初見で読む若い人だと何コレ????ぐらいにパニックになる事間違いナシだと思います。
もっともそんな人はほととんどいないと思いますが、古本屋の棚でよく見かけるので気になっている人は多いのではないかと思います。
現在では電子版がでており最後まで楽しめます。紙版は10巻台以降から急に見かけなくなり最終13巻(この巻だけ分厚い)はめったに見かけずでプレミアがついております。