「土山しげる・久住昌之/野武士のグルメ」
・出版社 幻冬社・全2巻(A5版)
・出版年 2014年~2015年
・入手度 普通
・掲載誌 幻冬社plus+描き下ろし
・ジャンル グルメ ドラマ
・おすすめ度 ★★★ 久住昌之原作の漫画版。
35年に渡るサラリーマン人生を真面目に勤め上げた香住武は、定年後の生活に一抹の不安を抱いていた。だが、ある日なにげなく通りかかった近所の食堂でひとり飯の快感に出会う!
定年退職した香住武。
散歩中に腹が減った香住は・・・ソースの匂いに誘われ焼きそばを食べる事に。
焼きそばとビールを注文。
サラリーマン時代には考えられなかった平日の午後にビールを飲む。
定年退職した自分を野武士に見立てる。
元サラリーマン=野武士なのですが、この野武士はなかなか曲者だったりします。
ビールの入れ方にこだわり、美味しく飲み・・・
焼きそば美味しく食べる。
なんでもない普通の焼きそばなのですが、美味しそうに思えるのは土山しげるならでは。
野武士・香住がひとり飯を満喫(できないお話もあり)していく姿が描かれます。
谷口ジロー・久住昌之/孤独のグルメ」を読んだ事がある人には二番煎じのように思える部分もあるのでは?と思いますが、原作者が同じでも描き手である漫画家が違うとこうも違うのかと思うばかりでこれはこれでアリな作品だと思います。
読んでいくと野武士である必要性が段々無くなってくるというか、むしろセコイ野武士の発想が作品的にはイマイチかも。
この手の作品の宿命で、アタリハズレが大きく特に2巻はかなり微妙なお話が多い気がします。
参考記事