「藤栄道彦・いしぜきひでゆき/コンシェルジュ」
・出版社 新潮社・全21巻(B6版)
・出版年 2004年~2010年
・掲載誌 週刊コミックバンチ
・入手度 普通
・ジャンル 職業 ドラマ
・おすすめ度 ★★★★ 大人におススメ。
就職氷河期のさなか、どうにかホテルに就職した川口涼子。入社早々彼女が配属されたのは「コンシェルジュ」。聞きなれない職名に戸惑う涼子だったが、そこには一見うだつのあがらないチーフコンシェルジュ最上拝がいた・・・
客の無理な注文に右往左往する涼子。そのとき「お客様のご要望とあらば!」と最上が手帳を取り出し、そこから繰り広げられる数々の奇跡の物語。
クインシーホテルに就職した川口涼子はコンシェルジュに配属。
チーフ・コンシェルジュ・最上拝。
お客様の要望を叶えるべく、最上が取り出した魔法の手帳を開き問題を解決していく。
基本的なストーリーはこの流れなのですが、キーアイテムとなる手帳は序盤だけしか活躍せずで、主人公・川口涼子の成長と共に最上の出番が減っていきます。
お話が進むにつれてコンシェルジュスタッフが2人→7人に、ホテルのスタッフや、常連宿泊客、ライバルホテルのスタッフなども登場し登場人物が多い作品。
地味だけど考えさせられ読後に何かを得る作品。この作品大人向けの良作品なのですが、ほととんど話題にならない隠れた名作品。
癖のある絵柄やお話のとっつきの悪さ、登場人物が多すぎるなどのマイナス面もありますが、接客業から見た人間模様が描かれ、志向、行動し経験していくことで成長していく主人公の姿が描かれております。
お話によってはかなり考えさせられる事も多いのですが、このあたりはある程度社会経験がある人でないと読解しにくく若年層にウケが悪いのは致し方ないかも。
週刊コミックバンチ休刊に伴い作品は終了し「コンシェルジュ・プラチナム」へと移行。主人公も舞台も一新されますが、本作のキャラクターもゲスト登場しております。