「ビッグ錠/仕事塾」
・出版社 集英社・全1巻(B6版)
・出版年 1987年
・入手度 普通
・掲載誌 ヤングジャンプ、ビジネスジャンプなど。
・ジャンル 短編集
・おすすめ度 ★★ ビッグ錠ビジネスコミック傑作集。
男はみんな仕事が好きだ。でも,仕事とは単なる労働ではない。仕事は,おもしろくなければならない。仕事と遊びは,反対語ではない。仕事をしているときの男の顔は,他のどんなときよりも魅力的である。本書に登場する男たちは,みんな仕事が好きなのである(カバー裏の著者の言葉)。
「バックで飛び込め」、「暴風圏を脱出せよ」、「ことばの戦士たち」、「無頼商大吉」、「宅配戦争オレたち飛脚人」を収録。
「バックで飛び込め」 自動車セールスマン物語。
「暴風圏を脱出せよ」 自動車部品メーカーの転身物語。
この短編集の中でもっとも懐かしいというか時代を感じた作品で、80年代の日米貿易赤字、円高、自動車輸出問題なども描かれます。
「ことばの戦士たち」 コピーライター物語。
コピーライターという言葉が死語になりつつありますが、この頃は花形の職業でした。
「無頼商大吉」 Part1とPart2の2編収録の貿易商物語。
ビッグ錠らしい豪快というか無茶なお話運びが面白い作品。
「宅配戦争オレたち飛脚人」 宅配物語
いわゆる動物戦争(宅配会社のシンボルマークが動物で激しいシェア争いをしていた)の頃のお話なのですが、これを勝ち抜いた会社も今は・・・一周回ってきて今読むと面白い作品。
意外に面白かったと書くと語弊がありますが、正直30年以上前のビジネス絡みの短編集だしなあと思っておりました。
このあたりは当時を過ごした人であれば、そんな事があったなあ、そういう時代だったなという判るはずなので30代後半以降の人におススメです。