「永井豪&ダイナミックプロ/前田利家」
・出版社 リイド社・全3巻
・出版年 2007年~2008年
・入手度 普通
・ジャンル 歴史
・おすすめ度 ★★ 戦国武将列伝。
戦国の世に男の一義を貫いた「槍の又左」の異名を持つ前田利家。少年・犬千代は、容姿端麗にして頭脳明晰な子供であったが、喧嘩好きなかぶき者に育つ。ある日、犬千代は道中で出会ったかぶき者を叩きのめすが、そのかぶき者こそ自分が仕えることになる織田信長だった・・・
前田利家の一生を描いた作品で、幼少期の信長の小姓時代~母衣集時代~前田家の家督を相続し大名になっていく姿が描かれます。
微妙にフィクションが織り交ぜながら描かれておりますが、前田利家を知るにはもってこいの作品だと思います。
信長の小姓として初陣。
槍の又左の異名を得る。
赤母衣集となり、頭角を現していく。
賤ヶ岳の戦いの後くらいまでが描かれております。残念ながら秀吉の死後以降の五大老としての前田利家は描かれておらずです。
お話の脚色が強く、桶狭間の戦いで今川義元を打ち取ったり、前田慶治が利家の影武者であったり、金ヶ崎の退き口で秀吉に協力したりしております。そのあたりを差し引いても前田利家を知るには十分な作品だと思います。