「黒葉鉄/メタリック・シンバ」
・出版社 日本出版社・全1巻(A5版)
・出版年 1988年
・入手度 普通
・ジャンル 戦車/ミリタリー
・おすすめ度 ★★☆ 架空戦記。
メタリック・シンバ・・・それは200ミリ・スーパー・ライフル砲を装備したNATO共同開発試作戦車。
メタリック・シンバは1991年アフリカ大陸を二分して始まった戦いに参戦していた・・・
アフリカ大陸を二分する戦いが舞台(勿論架空)。
NATO共同開発試作戦車・メタリック・シンバ。
メタリック・シンバのクルー戦車長兼砲手・レオン・ムーア少佐、操縦手・ウィリー・カーペンター中尉、30ミリ機関砲手・カズヤ・ヤマザキ少尉。
乗員が3名(実質2名)なのがこの時代にしては先進的でした。
主砲は200ミリ・スーパー・ライフル砲。実際にあったら凄い威力だろうなあ。
砲塔の上に30ミリ機関砲を装備。
対空砲としてヘリを撃墜するだけでなく戦車も破壊する威力。
今の目で見ると先見の明があったなあと思う事が出てきますが、その逆もありなんちゃって戦車なども数多く登場します。
味方の戦闘バギー・レッドダガーは(こういう形ではないですが)今の世に登場しております。
レオパルドマグナガン。120ミリ64口径の長砲身でありそうななさそう。
デザートモウル。
車体は砂漠の中に埋められており、砲塔だけが外。
FBS(フライング・バトル・シップ)スミドロン。
ホバークラフトに50ミリバルカン砲を装備。
アイボリー・ポイズン
205ミリカノン砲を2連装にした化け物。
ビックリドッキリメカじゃないですが、敵戦車がボス状態でお話を盛り上げてくれます。無茶苦茶な所もありますが読むとすんなり楽しめるのが本作だと思います。
懐かしすぎで、この作品も90年代に処分して以来なので20年ぶりくらいに読みました。
仮想戦記なので今読むとお話的には・・・な部分もありますが、漫画としては面白く特に敵側戦車は怪戦車、迷戦車などが多数登場します。近年の美少女戦車漫画とは一線を画した作品。
緻密なメカ描写が描かれているのが良く今でも覚えている人は多いのではないかと思います。
コンバットコミックに連載されていた作品。本作はメタリック・シンバシリーズ第一弾でこの後「トップ・アタック」、「ダンシング・バギー」へと続いていきます。
黒葉鉄作品は↑と「ロゼッタ」と読み切りが数作あるだけで知る人ぞ知る漫画家。いつか新作を読みたいと思い続けていた漫画家の一人でした。
近年は青池保子のメカ担当アシスタントと活躍(残念ながら2012年にお亡くなりなっております)。