「もろが卓・鶴見史朗/デッドヒート瞬」
・出版社 講談社・全2巻(新書版)
・出版年 1984年
・入手度 普通
・ジャンル レース/車 チューン
・おすすめ度 ★★ 個人的には+★のハチャメチャ車漫画。
矢切瞬は、チューニングに関してはピカイチの技術を持ち愛車のシティを抜群のアイデアで大改造し腕自慢のライバル達と激しいレースを展開する!
主人公・矢切瞬。メーカーも舌をまくほどのチューニングの天才。
愛車のシティ・ターボで様々なレースで勝負する瞬。
この頃の作品はチューニングというとやたらツインエンジンが出てきます。
今にして思うと重量増などデメリットの方が大きいハズなのですが、当時はツインエンジン=凄いチューンでした。
前輪がパンクしたのでウイリー走行で走る・・・
チョロQかよ!と思わずツッコんでしまいましたが、シティのフォルムはチョロQ向きだからいいか。
シティのボディの下にもう一つボディ・・・このあたりからもう何でもアリな展開に・・・
必殺技?シティ・ローリング・サンダー・・・イヤただのクラッシュだよなあコレ。
これ以外にも様々無茶ぶりが描かれております。
もろが卓といえば「激突ラジコンロック」が有名で、ラジコンブームの最中に発売されたこの作品を読んでラジコンに目覚めたという人も多く、自分もまさにでした。
そのもろが卓の車漫画が本作なのですが、当時床屋でチラ読みしたぐらいの記憶しかなく、通して読むのは今回が初めてでした。
既に↑で紹介したようにもう滅茶苦茶というかハチャメチャというか、お子様が喜びそうな展開が毎話続く作品で、当時はなんの疑問も抱かず読んでおりました。
読んでもあまりの滅茶苦茶というかぶっ飛んだ展開が良く面白い作品だと思います。
「よろしくメカドック」を意識した作品だと思うのですが、本家よりも少年漫画の要素が強く、お子様向けの作りとなっております。
いつの間にか名前を聞かなくなった著者は、この作品で漫画家を廃業し編集者(ガスコン金矢)となったそうです。
また原作者の鶴見史朗はゲームセンター嵐でおなじみのすがやみつるです。
毎度愚痴になりますが、この時代の少年漫画は近年入手が難しい上に電子出版化されてない物が多いのが残念。
この作品はまだ入手しやすいようなので興味がある人は今のうちにどうぞ~