地元の実店舗でいつも思うのが、同じ漫画、同じ巻ばかり棚にあり買う物がない・・・
自分の場合かなり守備範囲が広いので、他の人よりは欲しい物に巡り合う可能性は高いと思うのですが、地元の実店舗ではかなり厳しいです。
勿論値段面で折り合わないという理由もありますが、それ以上に物がなさすぎ。
なぜ物がないかといえば買取が少ないからで、今はほんと買い取りがないのが判ります。
地元は人口20万人前後で、古本屋が出来始めたのは90年代後半ぐらいからでした。
10年単位で地元の古本屋を振り返ってみると・・・
1996年 8店舗(誤差あり)
2006年 10店舗(誤差±1店舗)
2016年 2店舗
でピークは2007年あたりの13店舗~15店舗だったようです。
今にしてみればブームだったとはいえよくもこんなに多くの店があったなあと思うばかり。
ただこの頃はこれだけのお店が成り立つだけの買取があったんだよなあ。
それを考えるとこれだけお店が減ったら(普通は)残ったお店に買い取が集中しそうなのですが、残念ながら残った2店舗も青色吐息で数年内に無くなっても驚かずな状態。
これだけ店舗数が減っても買い取りがないのは
①新刊が売れてないから(新刊を購入して置き場所がないから手持ちの処分の効果もある)。
②買取が安すぎる(オークションやマケプレなどへ移行)。
③電子出版へ移行したから(というよりも不法サイトでのタダ読みの方が多そう)。
④家庭内の不良在庫が一掃されたから。
①に関してはもう新刊の書店が潰れている事からも判るとおりで、今買う人は売る人ではなく買ったら暫く出てこず。そして押し出し効果もあまり期待できずな気がします。
②に関しては昔はこの買い取り価格で処分していた人がほととんどで、この頃の古本屋は相当儲かったハズなのですが、今は時代が変わり誰しもが不満を持つ買い取りな気がします。
③は思ったほど電子出版で売れている訳でもないようで、やはり不法DLでのタダ読みの方が多いのではないかと思います。
問題は最後の④で、これに関しては結構思い当たる部分がありで、子供の頃に読んでいた漫画をどうしたか?を考えた時に実家に置いてきたという人がかなりいるはず。
推測ですが当時小学校の1クラスが40何人(完全に今とは時代が違いますね)だったのですが、40年近く経って地元に残っているのは10人もおらず。
地元を進学就職等で転居する際に漫画も持っていったという人はそう多くもなくその時に処分、実家に置いてきたという人が多く、それを後に家族が処分したというパターンが多い気がします。
地元にブックオフが出来た時00年代初め頃には買取カウンターが渋滞しており、この時に意外に年配の方が売りに来ており、不思議に思っていたのですが、今にして思えば子供の置いて行った物を処分していたかも。
まあここまではさほど問題はないのですが、買い取った漫画がどこに行ったのか?
①地元の誰かが購入
②せどりが購入して全国へ
③ブックオフが処分(捨てた)
①と②は問題ないのですが、問題は③・・・で、古い漫画の値段が跳ね上がった原因の一つがブックオフでの処分で状態の悪い物は(価値があろうとなかろうと)捨て・・・帯も捨て・・・見栄えがよくなるなから削る・・・
状態のみの基準しかないので、お子様向けの漫画などは真っ先に捨てられてしまい現在高騰し当時400円以下だった漫画が千円、二千円当たり前な状態に・・・
勿体ない~と思うばかりなのですが、一度捨てたものはもう二度とは蘇らずなんですよね。
もしかしたら続くかも?