「EUROPE/Out of This World」
06 Ready or Not
12 Tomorrow
1988年 4th PV、①、②、③
本作からGがジョン・ノーラムからキー・マルセロに交代しているのですが、それに伴ってというかそもそもの原因はジョーイ・テンペストとジョン・ノーラムの音楽性の違いだったそうで、ジョンの脱退によりPOPな路線へとシフトしファンが離れた的な流れがあったと思います。
もっとも1st、2ndから聞いている人にとっては3rdはPOPすぎる軟弱になったのような発言があり、作品をリリースするたびにファンは増えており変化は必然だったのかな?と思うのですがどうなんでしょう?
リアルタイムで聞いたのが3rd「The Final Countdown」だった事もあり、自分の中では非常に期待したアルバムで、予約して発売日に買った1枚でした。
当時も今も思うのはこれはこれでありで、完成度は高いアルバム。ただ数字がついてこずだったのがだいぶ問題視されてましたが・・・それは聞き手には関係のない事で毎日のように聞いて楽しんでおりました。
今回20年ぶりくらいに聞いたのですが、歌ものとしては非常にレベルが高くジョーイ・テンペストの魅力に溢れた作品。
すっかりPVの事も忘れてましたがビジュアル重視のPVなのはご愛嬌かな。②のロケ地は日本で80年代だと思いますが非常に懐かしい雰囲気がします。
ヨーロッパのファンはこの作品の評価が高いのですが、上記のとおりセールス的には失敗した為、駄作の烙印を押されておりますが、そもそも売上=出来の良しあしではないと思います。
そもそも一般ユーザーが数字を気にする(というか気にしすぎる)必要性がどこにあるのだろうか?と思うばかりで、一番気にすべき音を追いやって数字や評論家の意見を気にするのは雑誌などのマスメディアの悪習慣に毒されているよなあと思うばかりです。
流石にこのアルバムから聴けとは書けませんが、聞いて損のない1枚なので、ヨーロッパが気に入ったらこのアルバムまでたどり着いて欲しいなあと思う1枚です。