「柳沢きみお/夜の街」
・出版社 マガジンハウス・全1巻(A5版)
・出版年 1995年
・入手度 普通
・ジャンル ドラマ
・おすすめ度 ★★ 夜の街と男達。
現代の男が心安らぐことのできる場所、それは「愛人をつくるか 良き酒場を見つけるか」だという。BAR STELLAと夜の街を舞台に人間の愚かさ悲しさが描かれる短編集。
舞台となるのはBARステラ。
ステラのマスターと常連客とのやり取りの中で男達の悲哀やこの頃の世相が描かれます。
この作品BARが舞台ですが、まったくお酒に関しては描かれず。
前半はこのBARが舞台となっていたのですが、後半から段々と怪しくなりいつもの柳沢きみお作品になっていきます。
後半は男達の悲哀ではなく卑猥が描かれます・・・
お話はかなりアタリハズレがあります。またこの当時(90年代前半)を過ごした人向けでそんな事も有ったなあという時事ネタが数多く描かれており、貴とりえとか今となってはあれはなんだったんだろう?というどうでもいいネタが多いです。
全24話の短編集で初期はBARステラに集う男性の悲哀が描かれていたのですが、後半になると夜の街が舞台でお話も変態チック(と言っても普段もそうだけど)な話が多くなっております。