自分の周りに漫画は面白くないからダメだみたいな事を言う人がおります。ネットでもたまにそういう記事を見かけますが、う~んです。
自分が読んでいた作品と時期だけで断言できるのが凄いなと思うばかりなのですが、ある程度の年齢層になるとこういう発言は意外と多かったりします。
大概の発言主は特定時期に漫画を読んだだけでそれ以降は漫画から離れてしまっているようで、最近の漫画は読んでおらず。
比較する事がそもそもおかしいのですが、なぜかこの手の人たちは自論に固執しダメとまでは言わないまでも昔は良かったというような事を連呼します。
昔から読み続けている人がこの手の発言をする時もあるのですが、それは漫画全体ではなく特定の漫画家の過去作品と現在の作品との比較が多く、これはある程度判らなくはなく、作品を読んだ上での発言なのでその発言にうなづけたりもします。
前ふりが長くなりましたが今の漫画がダメの前に昔の漫画が良かったのかというと・・・個人的意見ではそんな事はなく今も昔も良い作品も有ればダメな作品も多いと思います。
当時読んでいたジャンプなどの漫画雑誌に20何作だか連載なり読み切りがあったはずで、その中で覚えている作品が何作あるか?をチェックしたら恐らく半分も名前を上げられないと思います。
読み飛ばしていたという人もいるかとは思いますが、大概はつまらない、合わないと思いつつも全部読んでいたという人がほととんどだと思うのですが、それでもダメな物は忘れるんですよね。
当時面白い漫画だけ10作でいいから値段が半分にならないかなあと子供心に思っており、つまらない、駄作の作品が抱き合わせが漫画雑誌だと思っておりました。
ただ上記にあるとおり買ったからには全部読んでおりで、名作だけでなく駄作や失敗作も含め読んでいた事が読み手のスキルというか経験値を上げ漫画をより理解できるようになったんだなあと思っておりました。
そもその何事においても失敗なく効率よく物事を進める事が美点とされますが、本来は失敗があるからこそ判る事や成長があるわけで、当時の漫画雑誌に強制的に鍛えられたなあと思うばかり。
勿論失敗なく名作漫画だけを読むのもありなのですが、その名作漫画をどう探し選ぶのか?といえば既に読んだ人の感想なり価値基準を反映した物からで、きっかけとしてはありですが、自らが見つけて読んだ作品とはちょっと違うと思います。
こういうブログを書いていてなんですが、他人の感想なり価値基準程あてにならないものはないと思います(ある程度書き手が判ってくると違うのですが・・・)。
例えばスラムダンクをリアルタイムで読んでいた40代と最近読んだ10代の感想が一緒なはずはなく、やはりリアルタイムで読んでいた人には当時の世相などが判っていたり繰り返し読むだけの時間や蓄積があり発言に大きな差になります。
逆にワンピースを40代(今もリアルタイムで読んでいるという強者は除外)とリアルタイムの10代の感想を比べたらこの逆で、子供だからこそ判る楽しさがあるんだと思います。
自分もワンピースは途中まで読みましたが正直面白くて先が気になくなんとなく面白い程度ですが、今自分が10代だったら夢中になって読んだんだろうなあと思うばかり。
ジャンプなどの年齢層の低い漫画雑誌が売れない理由が子供の漫画離れいう記事が多く、相変わらず判りやすい理由だけで断定的な記事が多いのですが、そもそも今と昔では対象年齢となる子供の数が違いすぎで、当然と言えば当然の事だと思います。
ただ比較的年齢層が高い小学館のビック系や日本文芸社のゴラク系なども右肩下がりで、このあたりは単行本のみへと切り替えもですが、いろんな意味での漫画からの卒業もあるのかな?と思うのですが、どうなんだろう?
正直長らく漫画雑誌を購読してない自分が書いていい記事はでないなあとここまで書いて思うのですが、飲みながら書いてみました。
漫画雑誌がなくなると単行本も厳しいし、単行本が売れなくなると漫画雑誌も厳しいで負のスパイラルから抜け出せなくなっているなあと思うばかり。
長すぎですがさらに続きます。