「三田紀房/クロカン」
・出版社 日本文芸社・全27巻(B6版) 全18巻(文庫版) コンビニコミック
・出版年 1997年~2003年
・入手度 やや難
・ジャンル 野球/スポーツ ドラマ
・おすすめ度 ★★★☆ 高校野球監督物語。
桐野高校野球部監督・黒木竜次、通称クロカン。低迷していた桐野高校野球部を、県内の強豪に育て上げたクロカンだったが、その評判は悪く、後援会からは監督更迭の声も上がっていた。
そんな中、クロカンはエース投手・正宮をショートにし、控えの石光をピッチャーにするのだが・・・・これからたっぷり見せてやるぜ。クロカン野球ってやつを・・・
三田紀房の最初の野球漫画で、主人公は選手ではなく監督。ちょっと癖のある野球漫画が多い三田紀房の初期の作品。
桐野高校野球部監督・黒木竜次、通称クロカン。
桐野を育て県大会に優勝し甲子園出場が決まるが、不遜な態度と暴言で監督を更迭(辞任)。
鷲ノ森の野球部員から監督になってくれと頼まれるが、鷲ノ森は万年コールド負けの弱小野球部だった・・・
練習後にこの缶の中に自分らで値段を決めて缶の中に入れろと伝えるクロカン。
このあたりが独特で普通の野球漫画では考えられない事が描かれますが、言っている事は的を得ており癖があるけど面白い。
甲子園を目指す鷲の森野球部が描かれます。
クソ爆弾でキャッチングの練習をするのには笑えました。
坂本の活躍もあり初勝利しチームとして成長していく鷲ノ森は甲子園に行くことが出来るのか?
ちょっとネタバレになりますが、全国制覇を目指す鷲ノ森野球部とクロカンの3年間が描かれます。様々な問題が発生するが、それを乗り越えて進む姿は熱血野球漫画なのですが、三田テイストというかちょっと独自な野球理論が程よく効いており野球漫画が好きな人におススメです。
紙版はちょっと入手が難しいのが難点ですが、電子出版版もあるのでそちらの方がおススメ。
この作品のある人物がその後の三田作品にも登場しているので三田ファンは必読の作品。