「土山しげる・平井りゅうじ/蛮王」
・出版社 日本文芸社 全4巻 コンビニコミック有
・出版年 1999年~2000年
・入手度 普通
・ジャンル 金融 ドラマ
・おすすめ度 ★☆ キングシリーズ。
幼い頃、巨大な陰謀に巻き込まれ、家や母、祖父の命を奪われた兵頭史彦。史彦は、現在は明和銀行本店の吹き溜まりと呼ばれる資料部に左遷されたことにより、兵頭家を崩壊に追いやった黒幕が、明和銀行会長・天野晋造と羽鳥建設会長・羽鳥徳助であることを知る。
幼少の頃に誓った復讐の為に、復讐する相手(企業)に潜入し内側から食い破っていくという、よくあるパターンの復讐劇物。
前半はそこそこ面白いのですが、後半~終盤がかなり駆け足の展開というか強引な終わり方(打ち切りかな?)で、土山作品によくある尻切れトンボになっております。
主人公・兵頭史彦、明和銀行員の表の顔と、非情な裏の顔を持つ男。
一族を嵌め滅ぼした相手に復讐する事を誓う。
ファン向けだと思います。キングシリーズは(食キングは未読)、借王以外はイマイチだなあと思うばかりで、本作はお話が練り込まれておらずで、どこかでみたようなお話が続きます。
ちなみに蛮王はバンキングで銀行とひっかけているのだろうと思うのですがどうなんだろう?