「伊東章夫/武田信玄と上杉謙信 川中島の戦い」
・出版社 学研・全1巻(A5版・単行本) 版を変え再発版が出ている模様
・出版年 1981年
・入手度 難
・ジャンル 戦国時代/歴史
・おすすめ度 ★★ 学研漫画人物日本史。
武田信玄と上杉謙信の生い立ち~川中島の戦いが描かれる。
父を追放し甲斐の国主となる晴信。
兄に変わり越後の国主となる景虎(後の謙信)。
甲斐(武田)・相模(北条)・駿河(今川)の三国同盟が結ばれ武田は信濃へ侵攻するが・・・桶狭間の戦いで今川義元が討たれてしまう。
小田原城を囲む景虎。関東管領となる。
信玄と謙信中心に描かれておりますが、関わりのある出来事も記載されているのがよく歴史の流れが良く判る構成になっております。
後半は第四次川中島の合戦が描かれます。それぞれの軍の動きも地図で記載されております。
一騎打ちとなる信玄と謙信。川中島の戦いと聞くとこのシーンが真っ先に浮かぶのですが、後世の創作のようです。
この戦いの後が簡潔に描かれ、上洛する信玄が病に倒れ死去。その後の武田の滅亡までが描かれます。謙信も同じく死までが簡潔に描かれます。
信玄、謙信を描いた漫画としては最古の部類の作品ですが、子供向けとは思えない程に緻密に描かれております。特に地図を使った動きの説明が良く川中島の戦いが良く判ります。
紙媒体での入手は難しいですが電子出版版がおススメです。