「萩原玲二/JAPAN WAR1945 新大東亜戦記」
・出版社 角川書店・全1巻(B6版)
・出版年 2005年
・入手度 普通
・ジャンル 戦車/ミリタリー 航空機/ミリタリー
・おすすめ度 ★★★ 原案協力・佐藤大輔。
終戦直前の満州。ソビエト軍進行の混乱の最中、元満映のカメラマンが女優救出のため一人でソ連侵攻地域に立ち向かう「97オーバー・ドライブ」、夜間本土防空戦を描いた「ビトウィン・ヘブン・アンド・ヘル」を収録。
「ビトウィン・ヘブン・アンド・ヘル」 月光とB29、P-61との夜戦が描かれます。
途中から電光(実際には実戦には間に合わず)に乗り換えるあたりが架空戦記っぽくてよいです。
この電光に鹵獲したブローニングやドイツのFLAK18を装備する無茶っぷりが凄いです。
宿敵であるP-61と戦う電光。
夜戦が描かれる本作は各種夜戦機だけでなく様々な航空機が登場します。守るべき人を残して散っていくパイロットの悲哀が描かれる作品です。
「97オーバー・ドライブ」 九七式チハと男達の物語。
進行するソ連軍から逃げつつ守るべき人の為に散っていく男達が描かれます。
ドラマとしても秀逸で戦争の悲哀が描かれております。話題になる事のない本作ですが出来が良く隠れた名作だと思います。