「柳沢きみお/大市民Ⅱ」
・出版社 ぶんか社・全2巻(B6版)
・出版年 1997年~2001年
・入手度 やや難
・ジャンル ドラマ エッセイ
・おすすめ度 ★★ 第二弾 読み手を選ぶ作品。
原宿竹下通りの裏にあるアパートに仕事場を持った山形は、竹下通りにあふれる若者達の下品な姿を哀れに思う。
そんな山形は、銀座の鮨や松茸土瓶蒸しなどの「美味し!」なグルメに心を癒されて・・・
「大市民」続編。シリーズは主人公・山形、佐竹(元社長・無職)、染野(元銀座のNO1)、ヒロちゃん(なんちゃって女子高生)が登場。
作品の舞台(仕事場となるアパート)が原宿となる。
五十歳となった山形鐘一郎。
序盤は元銀座のNo1の染野とのやりとりが描かれる。作品途中からホームレスとなっていた佐竹が加わりいつもの大市民となる。
オッサン二人があまりおいしさに歓喜する姿・・・美味しは継続されております。
食に関するお話は前作同様ですが、車とスポーツに関する話はめっきり少ない。
本作でも様々な事に文句を言う山形。この頃の茶髪ブームにキレまくり。
良くも悪くもはっきりと言い切るのがこのシリーズなのですが・・・
1巻で終了、2巻は全編描き下ろしで出版・・・
正直前作と比べるとかなり厳しいなあと思うばかり。これはこれで好きという人もいると思うのですが、読むのであれば初代の大市民のほうがおススメ。
次作はまた出版社が変わり「THE大市民」となります。