「野部利雄/のぞみウィッチィズ」
・出版社 集英社・全48巻(B6版) コンビニコミック
・出版年 1987年~1997年
・入手度 普通
・ジャンル ボクシング/スポーツ ラブコメ
・おすすめ度 ★★★ ラブコメ&ボクシング。
夏休みに郊外の住宅地に引っ越して来た司葉遼太郎は15歳の高校1年生。新学期から入った転校先の高校で、遼太郎は隣の家に住んでいる江川望という美少女?と出会う!
主人公・司葉遼太郎が江川望と出会うことから物語が始まります。少年の成長が描かれており、ひ弱だった遼太郎がたくましくなり夢を見出し叶える姿が描かれます。
この作品ボクシング漫画として有名なのですが序盤は演劇漫画でした。ちょっと描かれているというレベルではないのですが途中からボクシング漫画へと路線変更されます。
アマチュアからスタートし望が願う金色の太陽が目標となります。
16歳でライト級のオリンピック代表となる遼太郎。
強豪を打ち破り金メダルを獲得する遼太郎は望の願いをかなえる。
個人的にはこのオリンピック編が好きでした。まあ漫画だなあと思う展開なのですが手に汗握るシーンが多く金メダルの獲得までが盛り上がります。
オリンピック後はプロへ転向し恩人であり友人である福山に勝ち世界チャンピオンを目指す。
日本チャンピオンとなる遼太郎。世界の強豪を撃破し福山への挑戦権を目指す。
福山とベルトを賭けて最後の戦いに挑む遼太郎。
連載期間10年の長編漫画。映画化、OVA化されました。今回何年振りどころか十年ぶりくらいに読み直してみました。
他のボクシング漫画と比べると主人公の遼太郎が完全無欠というか無敵すぎで漫画だけどちょっと興ざめで、全戦全勝全KO勝ちというのは漫画ならではだなあと思うばかり。
付け加えると高校生でオリンピックに出場し金メダル獲得・・・プロに転向して9戦で王者に・・・
更に付け加えると序盤の演劇漫画の頃がちょっとなあと思うのですが、このあたりは好き嫌いが別れそうな部分だと思います。
ちょっとお色気ありの作品なのでこんなシーンもあります。
1試合を数巻で描かれたりしており、かなり密度の高い作品なのですが、上記にも書いた通りあまりにも無敵すぎでまさに漫画だなあと思うばかり。
また実在のボクサーが登場するのですが、引き立て役のような役どころがちょっと疑問。
当時相当売れたようで30年経った今でもブックオフなどでよく見かけます。入手は簡単ですがいかにせん全48巻と巻数が多いのがネックで集めるのもですが、置き場所に苦労する作品です。
主人公・遼太郎や福山は同著者の「Monacoの空へ」にもゲスト出演しております