「柳沢きみお/夜の紳士」
・出版社 双葉社・全1巻(B6版)
・出版年 2000年
・入手度 普通
・ジャンル ドラマ ナンパ
・おすすめ度 ★★ 愛の放浪者。
もう一人の自分の存在証明のために「私は残りの人生をナンパにかけます!」。男50歳、きわめて欲情的しかし、そのココロは・・・
中条は50歳になり、自分の残りの人生と死について考えるようになった。
死ぬまでにどう生きるかを考え、生き方を変える・・・
街でナンパ・・・大袈裟な前フリの答えはナンパ・・・50歳でナンパ・・・
しかも好み以外はカスぐらいの勢いで、紳士の振る舞いとは思えず・・・また作中では犯罪的な内容も描かれ今の時代であればアウトな作品。
挙句の果てにナンパにも疲れる・・・が、思い直しまたナンパ・・・
男の身勝手さを臆面もなく描いたのが本作で、中年男性がナンパに目覚め女を喰いまくる・・・喰ったら喰ったで悩むというなんともな内容。
中年男性が残りの人生を考えた時に何を思うのか?その人生をどう生きるのか?なのですが、答えが女、しかもナンパというのがなんともですが・・・
う~ん今時のコンビニ本でもありえないくらいに軽薄な作品で、正直今の目にはかなり厳しいと思います。ファン的には柳沢きみおらしさが出た作品で妙に記憶に残っていた作品でした。
柳沢作品にはナンパ物が意外に多く「マルチェロ」「乱造斎おんな絵日記 」と被ります。中年の悲哀を描いた「俺にはオレの唄がある」にも通ずる作品。
このあたりの作品は女子供は関係ないぐらいの勢いで描かれており、読み手を選びます。