「柳沢きみお/特命係長 只野仁 ファイナル グリーンアロー版」
・出版社 Bbmfマガジン/グリーンアロー出版社・全6巻(B6版) コンビニコミック
・出版年 2008年~2009年
・入手度 普通
・ジャンル ドラマ アウトロー
・おすすめ度 ★★☆ サラリーマンには+☆。
大手広告代理店・電王堂総務2課の窓際係長、只野仁。普段はさえないダメ社員だが、実は彼には電王堂・会長の命令のもと、社内外のトラブルを秘密裏に解決へと導く特命係長というもうひとつの顔があった。只野が姿を消してから3ヶ月、再び電王堂へ戻ってきた!
「柳沢きみお/新・特命係長只野仁」続編。現在も特命係長 只野仁 ファイナルとして連載中です。今回紹介するのは全6巻のグリーンアロー版でカバー付きの普通のB6サイズですが、分厚く400P弱とボリュームがあります。
三か月ぶりに帰ってきた只野仁。
このシリーズからぶんか社からBbmfマガジン/グリーンアロー出版社へ版元が変更されます。
黒川会長から特命を受け数々の事件を解決していきます。事件のほととんどが金と女絡み。そしてTV局ネタが多い。
佐川課長、入江部長による男の人生を語るシーンが増えております。好き嫌いが別れそうな入江語録も含めこの二人が出てくる事が多いのがこのシリーズで、この頃から入江は段々と・・・
佐川課長と和美だけでなく他の女性も登場し天国のような地獄のような生活が描かれます。
性表記というかだいぶ下品になってきており女性にはかなり厳しいかも。
新キャラは秘書室の足立和美。このシリーズでは顔見せ程度でしたがこれ以降登場することが多くなり山吹とのコンビで描かれることが多くなります。
只野は(2009年時)38歳だった・・・このあたりでは登場キャラも加齢しておりました。
主な登場人物は前作からほぼ変更なし。佐川、入江コンビによる人生を語るシーンが増えた気がしますが、これは著者の大市民シリーズと被る部分があります。
またこのシリーズ以降は性表記と内容が多く、どぎつくなってきておりそういう表記を好まない人には向かないシリーズとなっております。
マンネリ化は否めずで、毎話水戸黄門のように予定調和な展開が続きます。それがイイという人とそうではないという人で意見がはっきりと別れるところで、前者は中年男性、後者はそれ以外の人(勿論例外はあり)と色分けされるのではないかと思います。
このファイナルシリーズは出版社が変わったり販売形態が変わるだけでなく、巻数表記がなくなりサブタイトルだけになったり、更には今までの廉価版としてコンビニ本が発売されたりとよほどのファンじゃなければ全容が判らないシリーズとなっております。
次は「柳沢きみお/特命係長 只野仁 ファイナル Bbmfマガジンコンビニ版」へと続きます。