「柳沢きみお/新・特命係長只野仁」
・出版社 ぶんか社・全20巻(B6版) コンビニコミック
・出版年 2002年~2007年
・入手度 普通
・ジャンル ドラマ アウトロー
・おすすめ度 ★★☆ サラリーマンには+☆。
大手広告代理店・電王堂総務2課の窓際係長、只野仁。普段はさえないダメ社員だが、実は彼には電王堂・会長の命令のもと、社内外のトラブルを秘密裏に解決へと導く特命係長というもうひとつの顔があった。
「柳沢きみお/特命係長只野仁」続編で、全作をよりパワーアップしており特命係長シリーズの中で一番のおすすめの作品。
前作同様に二つの顔を持つ特命社員として活躍する只野仁が描かれます。
相変わらずな総務二課の面々。
本作から佐川課長の同期・入江部長が登場し二人の掛け合いが描かれます。このシリーズでは陽気な掛け合いが描かれます。
定番となる入江語録が語られます。
佐川課長のパートナー的な存在となる和美が登場。その夫も登場し佐川課長は変態の世界へと突き進んでいきます。
只野のアシスタントとなる森脇が登場。後に電王堂のメールボーイとなり只野の手足となる。
女子アナ・新水との関係はそのまま続きます。お話の構成上TV局絡みの特命が多くネタとしてはかなりマンネリ化してきており、女子アナネタの特命が定期的に発生。
ついに只野に告白する山吹。この恋の行方は・・・
会長お気に入りの銀座のママ・ちずるとは特命で知り合うが・・・
ライバルであるR会のカミソリ竜に正体がバレそうになったりします。
特命ネタは相変わらず金と女絡み(稀に薬や権力)。
このシリーズが一番完成度が高いのと特命ネタ(これ以降は使いまわしというかネタ切れ?)も面白くおススメです。
作品とはあまり関係のない話ですが柳沢きみおの画力はン十年前から変わらずで、ある面今の世では貴重なんじゃないかと思うばかり。
今時こんなヘリを書く漫画家っていないよなあと思うばかり・・・デッサンが狂いすぎてデフォルメっぽくなっております。
充実したシリーズで読みごたえがありおススメです。紙媒体、電子出版共に入手しやすいシリーズなので、初めて読むのであればこのシリーズからというのもありだと思います。
次は「特命係長・ファイナル」へと続きます。