「柳沢きみお/特命係長只野仁」
・出版社 ぶんか社・全9巻(B6版) コンビニコミック
・出版年 2000年~2001年
・入手度 普通
・ジャンル ドラマ アウトロー
・おすすめ度 ★★☆ サラリーマンには+☆。
大手広告代理店・電王堂総務2課の窓際係長・只野仁。普段はさえないダメ社員だが、実は彼には電王堂・会長の命令のもと、社内外のトラブルを秘密裏に解決へと導く特命係長というもうひとつの顔があった。
電王堂総務2課の窓際係長・只野仁
只野仁の本名は「ただのじん」だが周囲は「ただのひとし」で呼ぶ冴えない係長だが、裏の顔があり特命係長として活躍する姿が描かれるのが本作。
ストーカーに悩む女子アナをガードする特命を受け犯人を捕らえる。
ついでに女子アナもゲットする只野。新水とは微妙な恋人関係(?)に発展する。
会長秘書・坪内(黒川会長の孫) 特命絡みで関係を持ちその後もズルズルと続くが黒川会長の顔が思い浮かびちょっと腰が引けている関係。
特命で会長室に行くたびに顔を合わせているのだが未だに気がつかれず・・・新水と坪内どちらも気の強いナイスバディの女性との関係が描かれます。
只野が所属する総務第二課の課長・佐川と新人OL山吹。
このはじめのシリーズでは只野と佐川の関係はギクシャクしております。山吹との関係は様子見というか報われない山吹が描かれます。
主要な登場人物は電王堂(黒川会長、佐川課長、山吹、坪内)、女子アナ・新水。このシリーズでは入江は登場せず。
このシリーズだけだったのが総務2課の新人・川村で気がついたらいなくなってました。
佐川と只野の二人が語るシーンがあり、人生について、男についてなどが語られます。
明確には時の流れは描かれませんが、作中では登場人物が加齢していきます(ただし物語の途中からは加齢されず)。
改めて読み直してみるとこの時点でほぼ完成されており、これ以降はちょっとずつ新キャラが出てくるのと、時事ネタの事件のネタが新しくなるだけで続いていきます。
悪く言えば進化もなく単調な作品。水戸黄門のように予定調和な作品は疲れた時のに向いた作品だと思います。
それゆえにこの作品思いっきり読者層が限定されおり、中年以降のサラリーマンしか読んでないんじゃないかと思います。
TVドラマ化されヒットしており、漫画よりもドラマの印象の方が強い気がします。現在も連載は続いておりますが、(絵もストーリーも)本作からほととんど変わっておらず。
9巻巻末に「三十になっても童貞物語」を収録。
「新・特命係長・只野仁」へ続きます。