「矢口高雄/ふるさと」
・出版社 双葉社・全11巻(B6版) 全3巻(愛蔵版・A5版) 全8巻(文庫版)
・出版年 1983年~1985年
・入手度 普通~難(版による)
・ジャンル 家族ドラマ
・おすすめ度 ★★★ ふるさと。
杉村良平は2人の子供(太平とミズナ)を連れ、生まれ故郷の秋田の日暮村にUターンする。良平は幼なじみの高山政信の助けを借りながら農業に挑戦する一方子供達にふるさとのぬくもりを教える。最初は東京との生活環境の違いに戸惑う太平とミズナだったが・・・
杉村一家 父・良平、長男・太平、長女・ミズナ
離婚し東京を離れ故郷の秋田の日暮村へUターンする。東京育ちの二人の子供は戸惑う事ばかり・・・不便な生活の中でも強く生きていく姿が描かれます。
学校までは歩いて四十分、公平のクラスは八人、ミズナのクラスは四人だった・・・
この作品当時(80年代前半)の事が描かれているのですが今だともっと少ないのだろうか?
冬の厳しさ、雪下ろしの重労働が描かれます。
季節ごとの喜びと苦しみが描かれるのですが、やはり冬が一番厳しい。
野兎とりのマルカケ猟などの狩猟や、保護したフクロウを育てる姿が描かれます。
80年代前半が舞台ですが、読んでいるとそれより前の時代の事かな?と思う部分もあります。このあたりは著者の矢口高雄の体験が描かれているようです。
はじめて読んだのですが、家族愛が描かれた良い作品で、子供が読んでも大人が読んでも、感じることがある作品だと思います。
ただ、読んでいて気になったのがどっかで見たような展開だなあと思ったことで、調べてみると北の国からと設定がそっくりでした・・・