「長友健篩・城アラキ/バーテンダー」
・出版社 集英社・全21巻(B6版)
・出版年 2004年~2012年
・入手度 普通
・ジャンル 飲み物/グルメ BAR
・おすすめ度 ★★★☆ カクテルに興味がある人には+★。
バーテンダー・佐々倉溜はヨーロッパのカクテル・コンペで優勝し彼の作るカクテルは神のグラスの異名を持つ。フランスから帰国した溜は銀座ラパンで働くことになるが・・・
神のグラスの異名を持つバーテンダー・佐々倉溜。
フランスから日本に帰国し様々なBARで働き、悩み傷ついたお客を癒す。
作中ではBAR・ラパン→BAR・東山→BAR・イーデンホール→ホテル・カーディナル内・イーデンホール→イーデンホール R&Tと舞台が変わっていきます。
舞台が変わればお客も変わりますが、準常連的なお客が引き続き来店し、お客同士の繋がりも描かれ、まさにBARは舞台。
技術的な事は補足説明があり、BARに行かない人でも判るようになっております。
バーテンダー語録ではないですが、心に染み渡る言葉が語られます。
BAR漫画なので様々なカクテルが登場。技法やレシピを描きつつも漫画として成立するような流れるコマ割りが良いです。
ちょっと下品なカクテルも登場。この漫画で知って試したのがボイラーメーカーで、一時ハマったカクテルでした。
最終的に独立し店を開くこととなり、お店をオープンさせるまでのプロセスも描かれます。
作中でのキーワードだった神のグラスは登場せずでしたが・・・これは次作にて登場。
お酒を飲まない人が読んでも十分楽しめる作品ですが、やはり飲む人に読んでもらいたい作品で、様々なカクテルのウンチクもですが、それに絡むドラマパートの良さが光ります。
舞台は変われど、悩み傷ついたお客を癒すバーテンダーが描かれ、バーテンダー自身も悩みつつも成長していく姿が良いです。
ドラマ、アニメ化されたようです(がどちらもみていないのでなんともですが・・・)。本作終了後作画が加治佐修に代わり、主人公なども変更された「バーテンダー à Paris」へと続きます。