「近藤和久/機動戦士ガンダム0079」
・出版社 メディアワークス・全12巻(B6版)
・出版年 1994年~2005年
・入手度 普通
・ジャンル ファースト/ガンダム
・おすすめ度 ★★★☆ 近藤版ガンダム。
機動戦士ガンダムシリーズの原点である、TVアニメの同作品を、ガンダムコミックの第一人者・近藤和久が忠実にコミック化した作品。ガンダムの歴史は、すべてここから始まった・・・
ファーストガンダムの時代を描いたコミックは数あれど、アニメ版を比較的忠実にコミック化した作品は本作だけで、ファーストガンダムファン必読の書。
はじめて乗ったガンダムでザクを撃破するアムロ。
赤い彗星のシャアとの戦い。序盤はシャアに押されるがガンダムの性能で凌ぐ。アムロの成長と共にガンダムは無敵の強さとなるが・・・
グフを操るランバ・ラルとの戦い。
黒い三連星のジェットストリームアタック。
アニメ版、映画版になかった物(事)があり、Gファイターのデザインが独特の物となっております。
後に登場するスレッガーはコアブースターに搭乗、その後量産型のGファイターに搭乗。
映画版と同じくジャブローで108と109の二機のガンキャノンに。ガンキャノンのデザインは微妙に違い肩アーマーが追加やキャノン砲でなくミサイルポッドを装備したりしております。
シャアの復活。ズゴックVSジムのあのシーンが・・・水陸両用型MSはMSVも登場します。
後半のMAもほぼ登場(登場順が違うなどはあり)します。
ビグザムに仕掛けるスレッガーとアムロのあの名シーンは胸が熱くなります。
ララアとの出会い、戦いの最中シャアを守り散るエルメスとララア。
ア・バオア・クー戦でジオングと戦うガンダム。
細かいエピソードの省略はありますが、ほぼアニメ版(と部分的に映画版)を元に描かれます。ただしメカデザインは違いがあります。
近藤和久特有のミリタリータッチの絵に好き嫌いはあると思いますが、ファーストガンダムを漫画で読むならば本作がおススメです。
この作品著者の「0079外伝MS戦記」リンクしており本作にも0079外伝MS戦記の主人公・ブラウンが搭乗しております。本作を読んで面白いと思った人は外伝もおススメです。
一年戦争を通じて描いたコミックは意外に少なく、最初の岡崎版、本作・近藤版、近年のオリジン・安彦良和版の3つしかないです。
岡崎版は各種設定が違っている事とページ数が短い。安彦版はアニメ版しか知らない人(は少ないだろうけど)にはちょっと違和感があったりしますが、細かくボリュームがあります。