「柴谷けん/ヒトはイカにして滅んだのか?」
・出版社 双葉社・全1巻 (B6版)
・出版年 2014年
・入手度 普通
・ジャンル ギャグ ブラックジョーク
・おすすめ度 ★★ イカが考える人類が絶滅した9つの理由。
これは数万年後の地球を支配した、とある生物が「人間」の絶滅した原因を探る物語である!かつて我々が爆発的進化を遂げるはるか昔、地球には人間という生物がいた。
高い文明を持った彼らが絶滅した原因とは?次々と発表される衝撃の論文から、目が離せない。
人類は滅んだあとの世界は・・・
イカの世界。このイカリアンが人間の絶滅の理由を探るが本作。
過去(現代)を検証し人間が滅びた理由を探ります。
草食系男子に注目するのだが・・・
ズレた視点での草食系が描かれます・・・草食系が女性の心(食べる草)を喰い荒し心を砂漠化させ、子孫を残さなくなり人類は滅亡・・・という仮説。
後の時代からみたらこういう風に見えなくもないよなあと思えるギリギリのところついてくるのが本作でシニカルな視線と微妙なギャグで物語が進みます。
人という字から絶滅の理由を探すイカリアン。
シニカルすぎる・・・これを今の人間が言うのではなく未来のイカリアンが言うというのが面白く、作中にはこんなネタが詰まっております。
お話の組み立てが上手い人だなあと思うばかり。お話のアタリハズレは結構大きい気がしますが、このあたりは読み手の感性の問題かなと思います。
巻末に短編「アベンジャーズ・イン・電車」を収録。