「宮代忠童/BOMBER」
・出版社 実業之日本社・全1巻(B6版)
・出版年 1998年
・入手度 普通
・ジャンル 爆撃機/ミリタリー 第二次世界大戦
・おすすめ度 ★★ 舞台はミッドウェー会戦。
1942年6月ミッドウェー島沖。連合艦隊のほぼ全勢力を投入しある作戦を展開しようとしていた。しかしその作戦は・・・歴史上名高いミッドウェー海戦を舞台に命の限りに飛び続けようとした若き飛行機乗りたちを描く。
副題はある艦爆乗りたちの青春。
舞台はミッドウェー海戦。
一瞬の隙をつかれ米軍の攻撃を受ける日本海軍。
この攻撃で蒼龍、加賀、赤城が戦闘不能となる(炎上し後に沈没)。
残った飛龍の航空隊の必死の反撃が描かれ、艦爆乗りの小西と米村は敵空母を目指す。
急降下爆撃でヨークタウンを爆撃し飛龍に戻るが・・・
帰還を望めない作戦に出撃する仲間達。
特攻以前にも生還を望めない作戦は数多くあったとの事。本作では自発的な参加だが日本軍は人命軽視の風潮があり、これにより熟練したパイロットや兵士を失っていく・・・
孤軍奮闘の飛龍にも攻撃され飛龍も失われる・・・
この作品では歴史の流れを言葉で説明することなくお話が淡々と進んでいきます。登場人物の人間ドラマも描かれ単なる戦記物ではない人間物語が描かれます。
艦爆とは艦上爆撃機の略で、航空母艦から運用でき、急降下爆撃能力を持つ爆撃機。ちなみに艦攻は艦上攻撃機で雷撃機とも呼ばれ魚雷で敵を攻撃する能力を持つ攻撃機。